日本でも働き方改革のような運動により、問題視されている長時間に及ぶ残業や育休の取得などが少しずつ改善されています。しかし、海外の国・特にヨーロッパや北欧の国に比べるとまだまだ労働者にとっての労働環境は良くないと言わざるを得ない状況は続いている事は事実です。本ページでは、実際に北欧の国スウェーデンの会社で働いている日本人の人にインタビューを行い、その働き方や国からのサポートなどについて徹底的に解説していきます。
インタビュイー紹介
スウェーデン・ストックホルムの会社で オンラインカジノの情報サイトのonlinecasinojapan.com など、iGamingのアフィリエイトサイトを運営するSEOライターの仲田英樹さんに話を伺っていきます。仲田さんは2020年にスウェーデンへワーキングホリデービザで渡航。その後現地で就職活動を行い、約2年ほど前に現在のスウェーデンの会社で働き始めたそうです。日本でも4年ほどの就労経験がありますので、今回は実際に日本での働き方とスウェーデンでの働き方を比較して話を伺っていきます。
Q1: スウェーデンで働き始めて一番衝撃だった事はなんですか?
スェーデンで働き始めて一番びっくりしたことは、誰も仕事のために生活をしていないという事ですね。日本の場合、残業や労働時間が多いことから平日は仕事しかしないという人が大半かと思いますが、スウェーデンの人は誰ひとり仕事のために生活しておらず、趣味や夏の休暇のために仕事をしている、という人がほとんどです。
そのため、多くのスウェーデンの会社では仕事は9 – 17時の7時であることがほとんどで、中には16時に終業のところもあるみたいです。残業は基本的にするという考えが無く、残業してしまうと国の決まりによって会社は約1.5倍ほどの給料を払わなければいけないため、忙しくても基本的に会社側が帰らすように促します。
また、冬が長くて暗いスウェーデンでは、短い夏の時間を楽しもうという考えが国民全体に浸透しています。そのため、夏休みはまとめて1ヶ月ほど取ることが普通で、有給休暇は1年間に4週間以上支給されるように国の法律で定まっています。そういった、国全体の働き方に関するギャップには非常に驚きましたね。
Q2: 日本の働き方と大きく違う点はなんですか?
日本で働いている時と大きく違うなと思った点は、基本的に仕事が信頼ベースであることです。タイムカードなどは全くなく、上司に何時から何時まで働いたかを報告する必要もありません。リモートで働くことも多いですが、その場合でも同じで何か上司に監視されているなんてことも全くありません。
市役所や銀行、病院などに行かなければいけない時も基本的に仕事の合間に行ってよく、空いてしまった時間は早く出社するか別の日に少し長く働くなどして調節する人がほとんどですね。
また、会社への愛着心のつけ方がすごい日本と違うなと思いました。スウェーデンの会社では会社のロゴを印刷したグッズなどをよく配る傾向があると思います。会社のロゴをきているトレーナーを着ている社員や、オシャレなトートバック・リュックなどが用意されていて、もらうと結構嬉しいです。
後は結構、会社が企画するAW(アフターワーク)が多いと思います。日本の場合飲み会などは上司が払ったりするケースが多いですが、スウェーデンの場合は会社がベントを計画し、参加したい人はそれに参加するといった形です。内容も結構幅広く、スポーツ観戦に行ったりペインティング教室に行ったり、ゴーカートに行くイベントなどもありましたね。もっと社員同士が友達に近くなるため、毎日会社に行くのが楽しくなります。
Q3: 逆に日本の方が優れていると思う点はありますか?
日本の会社の方が良いなと思うことは、結構いろんなことが細かく決まっていることですかね。年金や福利厚生などの点まで結構会社が手厚く説明してくれて、そういった点に関しては日本の会社は安心感がありますね。スウェーデンの会社の場合、保険や年金はあるのですが会社自体は説明してくれず、自分で調べることになります。会社によって違うのかもしれませんが、結構日本より緩い点は緩いです。
後はやはりスウェーデンの場合は新卒採用などの制度はないため、既に経験のある人や大学で学んだことに直接つながる仕事に就く人がほとんどです。日本のように1から全て教えてくれるというところは少ないですね。
Q4: 日本がスウェーデンの労働環境から学ぶべき点は何だと思いますか?
スウェーデンの会社は、基本的に社員のために職場環境をよくしようと考えている会社が多い気がします。社会全体で、社員のメンタルヘルスやワークライフバランスの大切さが浸透しているため、日本の会社でも多くの会社が従業員のためを思って労働環境をよくすると良いのではないでしょうか。
まとめ
本記事では、実際にスウェーデンの会社で働く日本人の方にインタビューを行い、スウェーデンの働き方について伺ってきました。社会全体で労働環境を良くしようとしている点や、チームビルディングの大切さなどがわかりました。
日本も今後どんどん少子高齢化によって人材が減ってくるため、働きやすい会社・楽しい会社のようにより良い労働環境を整えていくことは必要不可欠です。スウェーデンの会社のように、より一層社員のための環境づくりにフォーカスしていくことは今後さらに重要な課題となってくるでしょう。
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